香港はサッカー後進国になってしまったと言えるだろう、代表の成績はぱっとしない。東アジア選手権ですら本選に進むことができないし、国内リーグに興味を持っているファンはほとんどおらず定期的なTVでの放映もなければスタジアムが盛り上がることもない。サポーターというのも聞いたことがない。サッカーと言えば植民地時代の名残からかイングランド代表をはじめ、マンU、リバプール、チェルシーといったプレミア勢やレアルマドリードなどに完全に市場(ニセモノも含めw)を持っていかれたと言えるだろう。サッカー植民地だ。
しかしながら香港の人たちが草サッカーを楽しむための場所となるといくらここ数年フットサルコートなどが増えてきたなどと云っても日本は及びもつかない。もし、あなたがサッカー好きである日曜日にサッカーがしたい時に何でもいいから運動ができる格好で2−30分も街を歩き、ためらうことすらなければ、どこかに草サッカーの試合に混じってボールを追うことができると断言できる。あるいは7人そろえて繰り出せば複数チームで勝ち残り(ゴールを入れられたチームが抜けていく)を楽しんでいるピッチを見つけることができるはずだ。
ハッピーバレーに6つ、アバディーンに3つ、モースパークに3つ、九龍仔に4つ、楽富、KGV、何文田、沙田・・・・僕の住んでいるところから30分以内に芝の(実際には草が混じっているがそれでも多摩川河川敷に比べれば雲泥の差)ピッチがこれだけある。ここに人工芝を加えると更に増える。人工芝の中には芝用のスパイクがOKでスライディングも大丈夫な最新鋭のものもある。そして7人制のできるピッチにはテニスのようなクレーのものとちょっと危ないけどコンクリートのものがある。その数、香港全域ではいくつあるのだろう?数えたことはないけれど、東京23区くらいの土地に500はくだらないんじゃないだろうか。
そして多くは施設としても必要十分。ちゃんと(たまにちゃんとじゃない)お湯の出るシャワーがついているとこが多く、売店なんかもある。公営のところは1時間半のフルピッチが170香港ドル。約2500円。もちろん朝並ばないと本当に便利な場所は取れないけどちょっとがんばれば毎週のように押えることができる。
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さて日本の事情は実はあまり知らない。でも知っている限りでは河川敷にはシャワーはないし、気の滅入る仮設のトイレしかない。家族がちょっと座れるベンチだってない。何よりブッキングは本当に大変そうだ。フットサルだってそうそう安くはないだろうし、それにあれはあれで楽ししスポーツとしてス的だけど、フットサルであってサッカーではない。それに都内で簡単に取れるって訳でもないだろう。
行政が本当にスポーツにお金をかけてもいいと思っているのなら、香港のようにするのはそうそう難しいことじゃないのかもしれない。香港だって土地は高い。日本よりもっともっと高い。何せ、不動産の売り買いは経済にお大きなファクターだから。でも団地を建設する際には必ず公園があって公営のミニピッチやテニスコートができるようになっている。しかし、今更国有地でもないところを国や地域が買い上げて云々はとても難しいことくらいはわかる。団地の建設には運動施設を併設せよと命じるのも難しかろう。
そこで、少子高齢化社会であちこちで廃校になっている小学校に目をつけたい。まったく使われなくなった校舎、校庭。ちょっと手を加えて校舎の一部を更衣室に、校庭や体育館をピッチにできないだろうか。何も芝を貼らなくてもいい。もちろんその方がいいけれど草でも、土でもいい。今よりも簡単に多くの人がボールを蹴れる環境を(テニスでもいいんだよ)ささっと作れないのかということである。そして子供がいなくなったところではほぼ間違いなく高齢化が進んでいるのだから、運営をNPO形式にして地元の高齢者にしていただけないものだろうか?そして次の段階としてコミュニティつくりの拠点としていく。
廃校になった小学校などの土地や校舎をどう再利用していくのか、あるいは単にビジネスとして民間に払い下げていくよりも、ひっそりとしてしまった都会の過疎地に活気を与え運動、体育(ここではサッカーという切り口にしているのだが)の裾野を広げる、すばらしいミッションだと思うのだけれど。
これがたとえばxx市のxx町のxx小だけで起こっても(何も起らないよりはましだが)しかたないので一気にあちこちで起ったりはしないものだろうか?運動できる場所が近くに安価にあるというのはずばらしいよ。絶対に。
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