リーマンブラザーズがこけた次の日、香港の人たちにも安くて美味しいと人気の日本料理店にはなんと僕と会社のスタッフの他、二人連れが一組いるだけだった。マスターはあからさまに不機嫌で9時半には従業員に店じまいをいいつけていた。いやな時代が来るのかなぁと思った。誰もがお金を使わずじーっと小さくなって息を潜めるような。経済がもともとの原因ではなかったけれど2003年のSARSは半年もの間、本当に息苦しい毎日だった(実際、マスクをしなければいけなかった)。
香港ではこの夏までは、ちょっと異常だろうと思えるほどの不動産、住宅バブルが続いていたが、
さすが、香港人は金に汚い機を見るに敏だ。
と思っていたのだけど、街から顕著に人がいなくなったのは1週間ほどだった気がする。11月から12月、クリスマスが近づくと、繁華街には例年よりも多くの人があふれかえっている。ビルを飾るイルミネーションも少しも地味になっていない。19日の金曜日には、バブルの頃の東京のようにタクシーがつかまらなかった。
日本では、派遣切りや自動車産業の失墜ということでこの世の終わりだ、政府が悪い、金をもっとばらまけ、いや、ばらまくな、という騒ぎだが、なんか落ち着いたものだ。スタッフや知り合いの香港人に、リストラにあったり、大きな資産を損したような人はいないかと聞いてみると、いやぁ、別に、というような答えである。
なんかすごく危機感を感じないけれど、と言うと、サブプライムが崩壊するのはダイブ前からわかっていたんだから、多くの人は備えていたんじゃないかな、とか、急に会社をくびになるのは日常茶飯事だし(日本では欧米では簡単に人は切れないとの論調があるけど、香港では原則として、1ケ月前に告知すれば理由のいかんを問わず解雇ができる。もっとも働く側も1年ほどでどんどん会社を替わる)、街が華やかなのはどうせすでに承認されていた予算を使っているだけだし、というような答えが返ってくるがどうも納得が行かない気がする。
今のところ、よくわからないので、香港の人たちは<ものすごく賢明であわてていない>のか、<ものすごくおばかさんで、次に何が来るのかわかっていない>のかのどちらかだろうと思ったりしている。
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来年のほぼ日手帳はまた革カバーにした。でも、気に入った色がなくてバック2ベーシックもいいなあと思って黒を選んだ。でも、実際見てみるとやっぱ黒い手帳は、あまりに手帳然としすぎている。楽しくないことおびただしい。そこまで重厚である必要がどこにある?派手だと評判の悪かった今年のオレンジをそのまま使う、とする。
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